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米田工機のボイルの世界(後編)

前回は食品をボイルする様々な理由や、その方法についてご紹介しましたが、ご覧いただけましたか?もしまだ読んでいない!という方はぜひこちらから前編をご覧くださいね。
後編の今回は当社の製品「ボイル槽」についてご紹介します。米田工機がつくるボイル槽は、用途や食品に応じて最適な対応が出来ます。また「こんなボイル槽がほしい」という声にお応えして作るオーダーメイド機もあります。ぜひご覧ください。

米田工機がつくるボイル槽

前回ボイルには海産物の調理・ブランチング・ボイル殺菌などの用途があることをご紹介しましたが、それ以外にも例えばローストビーフや焼豚などの低温調理機としてボイル槽をお使いのユーザーもいらっしゃいます。このようにボイルは幅広い用途があるため、当社がつくるボイル槽にも柔軟かつ万能な対応が求められています。
当社のボイル槽は標準機として昇降装置付きボイル槽【BM-16】、小型ヒータ式ボイル槽【BME-16】の2機種がありますが、今回はオーダーメイド機をメインにご紹介していきます。

昇降装置付き特注ボイル槽


標準機である昇降装置付きボイル槽【BM-16】を元に、ユーザーに合わせたご提案や製造、販売をさせていただいています。
昇降装置は槽に浸けた食品の上げ下げが簡単になり、作業する方の負担を大幅に軽減することが出来ます。操作も非常に簡単で、特別な免許などは一切要りません。誰でもお使いいただけます。
また、攪拌機能としてアジテーターやバブリングなどで対応が可能です。
加熱方式は加熱式とヒータ式があります。水槽の大きさによってはヒータ式が使えない場合もありますので、一度ご相談ください。
専用カゴの設計も可能です。既存のカゴに合わせたり、コンテナなどを指定していただければ、それに合わせて製作することもできます。

ホイストクレーン式ボイル槽


ボイルする製品を入れた専用カゴを水槽に投入するとき、または水槽から取り出すときに、ホイストクレーンを使用する方法もあります。この場合はクレーンを使うので、吊り上げる物の重さによっては資格や特別教育の受講が必要にはなるものの、水槽を立体的に使用することが出来るというメリットがあります。
例えば昇降装置付きボイル槽の場合、上げ下げする機構の都合上、大型機なら水槽が横方向に大きくなる傾向があります。設置場所によっては困りますよね。ホイストクレーン式なら立体的に水槽を使用することが出来るため、横方向のスペースを抑えることが出来るのです。
一方クレーンでカゴを吊り下げるため、天井高に余裕がない場合は設置出来ません。さらにホイストレールを新たに設置する場合は大がかりな工事が必要となります。ホイストレールはクレーンを支える大事な部分です。設置場所に応じて最適なご提案をいたします。
カゴは昇降装置付きボイル槽の場合と変わりなく、専用カゴの設計が可能です。既存のカゴに合わせたり、コンテナなどを指定していただければ、それに合わせて製作することもできます。

連続式ボイル槽


連続式ボイル槽は、水槽の中で製品をコンベア搬送させ、通過中にボイルする、という方式です。最大のメリットは省人化!
昇降装置付きにしてもホイストクレーン式にしても、共通している部分は「人がついていないといけない」という点になります。カゴにボイルする製品をセット→水槽にカゴを入れて浸ける→ボイル完了まで待つ→水槽からカゴを取り出す→カゴから製品を取り出す→次にボイルする製品をカゴにセット、という流れになりますので、必ず人がついていないといけないわけです。
連続式であれば、水槽の入口で製品を並べる→出口から出てくる製品を受け取る、のみの工程で済み、大部分を省人化することが出来ます。人の手が介入する箇所が少なくなることで、ヒューマンエラーのリスクも軽減できますね。出入口もコンベアにして前後の工程と繋げることも出来ますので、工場全体のレイアウトに適したご提案をいたします。
ただし昇降装置付きやホイストクレーン式とは違ってボイルする製品を平面に並べるため、機械自体が必要とするスペースはかなり広くなります。また、ボイルする製品の大きさなどによって異なりますが多品種多品目での使用には不向きです。どちらかというと、ある程度決まった製品を大量にボイルしたい!という場合におすすめなのが連続式です。

まとめ

米田工機がつくるボイル槽にも種類が複数あること、ご理解いただけましたでしょうか。ありとあらゆるユーザーの用途やご要望をお聞きし、ご提案と製造を行ってきました。様々なノウハウがあり、自信をもってご案内できる機械です
今回はボイル工程に絞った内容の記事でしたが、ボイル後の冷却に使う機械ももちろんご提案できます。冷却機もチラー循環方式・チラー掛け流し方式や、既存チラーを使用して機械を更新するなど、様々な対応が可能です。
「新規導入を考えている」、「既存機器の更新がしたい」など、ぜひお問い合わせください。ご相談だけでも大歓迎!お待ちしております。

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